===== 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報 =====
2020年4月1日改定

新型コロナウイルス(COVID-19)と授乳について関連する、各団体・各機関の発表した資料、参考文献を掲載しています。翻訳は学術事業部によるものです。

● 英国(王立)産婦人科学会:コロナウイルス感染と妊娠 2020年3月28日

妊婦とその家族に対するインフォーメーション
RCOG:Coronavirus infection and pregnancy:Published: 28/03/2020
Information for pregnant women and their families
https://www.rcog.org.uk/en/guidelines-research-services/guidelines/coronavirus-pregnancy/covid-19-virus-infection-and-pregnancy/

授乳の部分だけを訳しています。
Q、コロナウイルス感染の疑いがある、または確認された場合、赤ちゃんと一緒にいたりSTS(肌と肌とのふれあい)をすることはできますか?
はい、あなたがそうしたいのであれば。赤ちゃんが元気で、新生児病棟でのケアを必要としなければ、出産後も一緒にいられます。
他の国で、コロナウイルスが確認された女性は、14日間赤ちゃんから離れることを勧めているところがあります。しかしそうすることは授乳及びボンディングにネガティブな影響を与える可能性があります。
赤ちゃんのケアを個別に行うために、このリスクと利点について、あなたとあなたの家族と、赤ちゃんのケアをする医師(新生児科医)の間での話し合いがもたれるべきです。
このガイダンスは、今後の情報の変化によって変更される可能性があります。

Q コロナウイルス感染が疑われる場合や確認された場合、赤ちゃんを直接母乳で育てることができますか?
はい。ウイルスが母乳によって運ばれることを示す証拠はありません。母乳育児のよく知られている利点は、母乳を介したコロナウイルス感染の潜在的なリスクを上回っています。
直接授乳の主なリスクは、あなたと赤ちゃんが密接に接触していると、咳やくしゃみによってウイルスに感染した飛沫が飛び散って、出まれた赤ちゃんを感染させることです。
直接母乳で育てることのリスクと利点についての話し合いは、あなたとあなたの家族、そしてあなたの産科チームの間で行われるべきです。
このガイダンスは、今後の情報の変化によって変更される可能性があります。
あなたか、または他の誰かが赤ちゃんに授乳するときは、次の予防策が推奨されます。
  • 赤ちゃんと搾乳器または哺乳ビンに触れる前に、手を洗ってください
  • 授乳中は赤ちゃんの側で咳やくしゃみをすることを避けてください
  • 可能であれば、授乳中はフェイスマスクを着用してください
  • 使用後の搾乳器洗浄に関する推奨事項に従ってください
  • 搾母乳を赤ちゃんに与えるのを、誰か健康な他の人に頼むことを検討してみてください。
赤ちゃんに人工乳または搾母乳を与えることを選択した場合は、滅菌ガイドラインを厳守すること勧めます。病院で搾乳している場合は、自分専用の搾乳器を使用しなくてはなりません。

● 新生児生育医学会:新型コロナウイルス感染症に対する出生後早期の新生児への対応について第3報 2020年3月23日

http://jsnhd.or.jp/info/cdvid19_warning.html
内容に大幅な変更はありません。変更点は下記となっています。
1) 子宮内感染が起こりやすいことを積極的に支持する報告が現時点でないことを追加した。
2) 無症状の症例の存在やウイルス学的検査の位置付けが変わってきたので、ウイルス学的検査の位置付けの「発症時に」を削除した。
3) Q&A 1~6を記載した。
4) その他、内容や文献を一部アップデートした。

● WHO:新型コロナウイルス 妊娠・出産・授乳についてのQ&A 2020年3月18日

Q&A on COVID-19, pregnancy, childbirth and breastfeeding
WHOが一般向けのQ &Aを出しました。
https://www.who.int/news-room/q-a-detail/q-a-on-covid-19-pregnancy-childbirth-and-breastfeeding
主に授乳に関する部分だけの日本語訳が下記にアップされています。
https://www.facebook.com/BonyuikujiNoPolitics/posts/1261910740685451

● 英国ユニセフ赤ちゃんにやさしい運動:COVID-19アウトブレイク中における乳児の授乳についての声明 2020年3月17日

UNICEF UK BABY FRIENDLY INITIATIVE
BABY FRIENDLY INITIATIVE STATEMENT ON INFANT FEEDING DURING THE COVID-19 OUTBREAK
https://www.unicef.org.uk/babyfriendly/infant-feeding-during-the-covid-19-outbreak/

「ユニセフUK赤ちゃんにやさしい運動」は、Covid-19アウトブレイク中の乳児の授乳の最適な実践に関して多くの問い合わせを受けました。これらはより多くの情報によって変更される可能性があり、すべての実践者は英国政府と世界保健機関(WHO)からの最新の更新情報に従うことをお勧めします。

母乳育児
母乳育児が赤ちゃんの感染症の発症リスクを減らすという豊富な証拠があります。 ヒトの母乳には、免疫グロブリン、抗ウイルス因子、サイトカイン、白血球など、有害な病原菌を破壊し、赤ちゃんの免疫システムを高める働きをする多数の生きた成分が含まれています。 母乳と母乳育児が赤ちゃんに与える保護(作用)と、他の呼吸器感染症のウイルスが経母乳感染を起こすことはほとんどないことを考慮すると、母乳育児の推進、保護、支援を継続するためにできる限りのことをすることは合理的であると思われます。
母乳育児を容易にするためには、母親と赤ちゃんは可能な限り一緒に過ごし、肌と肌の触れ合いを持ち、赤ちゃんのサインに応じた授乳を行い、必要なときに継続的な支援を利用できるようにする必要があります。
混合栄養の場合は、飲ませる母乳量を最大にするよう勧めたり、もし希望するなら母乳のみの栄養に戻るよう支援したりできます。 母親が母乳育児をやめることを検討している場合は、Covid-19感染流行中に母乳育児を継続することの価値について丁寧な話し合いをする価値があります。

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英国公衆衛生庁(PHE:Public Health England)のガイダンス
感染していて母乳育児を行うとしても、ウイルスが経母乳感染する可能性があることを示唆する臨床的な証拠は現在ありません。 感染症というものは、側にいれば誰にでも感染するように、赤ちゃんにも感染する可能性があります。 母乳育児の利点は、経母乳感染する潜在的なリスク、または側にいることによってウイルスが感染する潜在的なリスクを上回ります。しかし母乳育児をするかどうかはその人の個別の決定になり、それについては助産師、保健師、またはかかりつけ医と電話で話し合うことができます。

母乳で育てたい場合は、Covid-19が赤ちゃんに感染する可能性を減らすため、次のような予防策を講じてください:
  • 赤ちゃん、搾乳器、または哺乳びんに触れる前に手を洗う。
  • 授乳中の咳やくしゃみを回避する
  • 搾乳器は使用する毎に、メーカーが推奨する方法で洗浄する
  • 搾母乳を赤ちゃんに与えるのを、誰か健康な他の人に頼むことを検討する
  • 人工乳または搾母乳を飲ませている場合は、使用する前に器具を注意深く滅菌する。 哺乳びんや搾乳器を他の人と共有しない。
王立産婦人科学会および英国公衆衛生庁のウェブサイトで詳細情報を見つけることができます。
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人工栄養
親は、機器の洗浄および滅菌に関する現在のガイダンスを引き続き遵守するように奨励されるべきです。親は赤ちゃんのサインに応えて哺乳びんで授乳する方法を支援されるべきです。それにはpacing feed*や授乳する人の数を制限することも含まれます。
(*訳注:赤ちゃんのペースに合わせて哺乳びんで授乳する方法)

乳児用調製乳へのアクセス– First Steps Nutrition Trustからの情報
親が乳児用調整乳を購入できないという報告があります。 現在、小売業者には乳児用調整乳の在庫があり、継続的に供給されています。 いくつかの店で棚が空になっている主な理由は、備蓄のためです。英国小売組合は、公平な配分を保証するため、主要な小売業者が乳児用調製乳の購入を顧客あたり2〜4缶に制限することを発表しました(小売業者によっては制限数が異なる場合があります)。(BRC通信、2020年3月16日)
地元の店舗、薬局、商店では、大手のスーパーマーケットのように棚が空にはなることはないようです。多くの薬局では、注文されれば顧客のために製品を注文します。
(訳注:乳児用調整乳には大まかな月齢向きに複数の製品があります。以下は指定された月齢の製品が入手できない時の注意点として解説されています。)
親は、ステージ1の 「最初の乳児用調整乳」は1歳未満の乳児に使用されるべきであることを助言されるべきです:
  • 「最初の乳児用調整乳」のいつも使っている銘柄が手に入らなくても、心配しないでください。すべての製品は法律に準拠して同じ栄養成分を含んでいるため、どの「最初の乳児用調整乳」も使用可能です。
  • 6か月未満の乳児は、ステージ2の「フォローアップミルク」は使用せず、「最初の乳児用調整乳」のみを使用してください。
  • 生後6か月以上の乳児で「フォローアップミルク」を使用しているが入手できない場合は、「最初の乳児用調整乳」を使用してください。
  • 「逆流防止ミルク」「コンフォートミルク」などの他のミルクを使用しているが入手できない場合は、「最初の乳児用調整乳」を使用してください。
  • 乳児用調整乳は、常に製造業者の使用方法に従って使ってください。赤ちゃんの健康を危険にさらす可能性があるため、乳児用調整乳を水で希釈して長持ちさせるようなことしないでください。
側にいて慈しむ関係性ができるような支援
授乳方法にかかわらず、親や主な養育者との感情的な愛着に対する赤ちゃんのニーズを継続して考慮することは重要です。赤ちゃんの側にいて、食べ物、愛、快適さのニーズに対応することは、赤ちゃんの健康、幸せ、発達に不可欠です。さらに、これは出産後の母親の精神的な安定を向上させます。

Useful Resources 省略


● COVID-19感染症が疑われる重症急性呼吸器感染(SARI)の臨床管理;WHO暫定ガイダンス  2020年3月13日

Translated from “Clinical management of severe acute respiratory infection (SARI) when COVID-19 disease is suspected: interim guidance, 13 March 2020 “. Geneve:
World Health Organization; 2020. Licence: CC BY-NC-SA 3.0 IGO

https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/331446/WHO-2019-nCoV-clinical-2020.4-eng.pdf

訳注:この暫定ガイダンスの翻訳は日本ラクテーション・コンサルタント協会(JALC)により行われたもので、WHOの承認を得た正式な訳ではありません。また、この暫定ガイダンスは15の章から成り、様々な介入について「やるべきこと」「やるべきではないこと」「考慮すべきこと」などのシンボルマークがつけられています。JALCは13章のみを翻訳しましたが、13章に述べられた介入は、いずれも「やるべきこと」のマークがついています。
Do: やるべきこと:
この介入は有益である(強く推奨)。もしくは、この介入はベスト・プラクティス・ステートメント(介入が適切であることが予想されるが、利益と害のバランスが不明で、エビデンスの評価が困難なもの)である。
Don’t: やるべきでないこと
この介入は有害であることがわかっている。
Consider: 考慮すべきこと。
この介入は、ある患者には有益かもしれない。もしくは、この介入を考慮する場合には注意が必要かもしれない。

13. COVID-19に感染している母親と乳児のケア:IPC(感染予防と制御)と母乳育児

COVID-19感染が確定した乳児の報告は相対的に少ないが、報告例は軽症として経験されている。垂直感染は報告されていない。COVID-19陽性の6人の母親の羊水、および、帝王切開で出生した新生児の臍帯血と咽頭ぬぐい液は、RT-PCR検査ですべてCOVID-19ウイルス陰性であった。母親の初乳を検査したが、それもすべてCOVID-19ウイルス陰性であった。(68.69)
68. Zhu H, Wang L, Fang C, Peng S, Zhang L, Chang G et al. Clinical analysis of 10 neonates born to mothers with 2019-nCoV pneumonia. Transl Pediatr. 2020;9(1):51-60. Epub 2020/03/11. doi: 10.21037/tp.2020.02.06. PubMed PMID: 32154135; PMCID: PMC7036645.
69. Chen H, Guo J, Wang C, Luo F, Yu X, Zhang W et al. Clinical characteristics and intrauterine vertical transmission potential of COVID-19 infection in nine pregnant women: a retrospective review of medical records. Lancet. 2020;395(10226):809-15. Epub 2020/03/11. doi: 10.1016/S0140-6736(20)30360-3. PubMed PMID: 32151335.

母乳育児は、新生児期以降の乳児期、小児期の疾病罹患率や死亡率を減少させる。感染症についてはとりわけ防御効果が強い。これは、抗体やその他の抗感染因子が直接母乳を介して移行することと、免疫能や免疫記憶が長期にわたって移行することによる。WHOの「新生児の必須ケアと母乳育児」参照 ( https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/107481/e79227.pdf )。
よって、乳児栄養標準ガイドラインにIPC(感染予防と制御)のための適切な予防措置をつけ加えるべきである。

<やるべきこと>
COVID-19感染が疑われるか可能性が高い、もしくは確定した母親から生まれた新生児は、IPCに必要な予防措置を施行した上で乳児栄養標準ガイドラインに沿って栄養する。

<注>母乳育児は生後1時間以内に開始する。生後6か月間は母乳だけで育て、安全で十分な補完食を生後6か月から適切に食べさせながら、2歳かそれ以降まで母乳育児を続ける。量依存性効果があるため、また、より早い時期に母乳育児を始めることがより大きな効果を生むため、母乳育児を生後1時間以内に開始できなかった母親は、母親と児が可能になった時点でできるだけ早く母乳育児を支援されるべきである。これは、母親が帝王切開で出産したり、麻酔を受けたり、医学的に安定しなかったりして、出生後1時間以内に母乳育児が開始できなかった場合にあてはまる。この推奨は2002年の第54回世界保健総会WHA54.2決議としてすべての乳児に最適な栄養を推進するために承認された「乳幼児の栄養に関する世界的な運動戦略」と一致している。
(英語版: https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/42590/9241562218.pdf
日本語版: https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/42590/9241562218-jpn.pdf?sequence=49

<やるべきこと>
COVID-19感染が確定していたり疑わしかったりするすべてのケースと同様に、症状のある母親は、母乳育児中であっても、肌と肌とのふれあいを行なっていても、カンガルー・マザー・ケアを行っていても、授乳中を含め、以下のことを行う。
呼吸器衛生(例えば、母親に呼吸器症状があれば、児の側にいるときはマスクをする)を行う、児に触れる前後に手指衛生を行う、症状のある母親が触れた表面を定期的にきれいにし消毒する、などである。

<やるべきこと>
COVID-19感染が確定されたり疑わしかったりする場合であろうとなかろうと、母乳育児のカウンセリング、基礎的な心理社会的支援、実践的な栄養支援をすべての妊娠中の女性と乳幼児のいる母親に行う。

<注1>すべての母親が、母乳育児を開始し、確立し、よくある母乳育児上の困難に対応することができるようになるための、実践的な支援を受けられるようにする。それにIPC手技を含める。この支援は、母乳育児について適切にトレーニングされた保健医療従事者や地域に根差したレイ・カウンセラー(研修を受けた一般人)やピア・カウンセラー(研修を受けた同じ立場の人)が提供する。「ガイドライン:母乳育児の実践を改善するための女性へのカウンセリング」 ( https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/280133/9789241550468-eng.pdf )と「WHOガイドライン:母親と新生児へのサービスを提供している施設における母乳育児の推進、保護、支援」( https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/259386/9789241550086-eng.pdf )を参照のこと。

<やるべきこと>
COVID-19に感染している母親が重篤であったり他の合併症があったりして、児の世話ができなかったり直接授乳ができなかったりする場合は、搾乳を推奨して支援し、適切なIPC手技を適応しつつ児に安全に搾母乳を与える。

<注>母親があまりに重篤で直接授乳や搾乳ができない場合、母乳復帰、乳母、母乳バンク、適切な母乳代用品の実行可能性を、文化的背景、母親の受容、サービスの利用のしやすさなどを考慮し、検討する。母親と新生児へのサービスを提供している施設のどの部署においてもどのスタッフによっても、母乳代用品や哺乳びんと人工乳首、おしゃぶりのプロモーションはなされるべきではない。保健医療施設とスタッフは、哺乳びんと人工乳首ほか「母乳代用品のマーケティングに関する国際規準」(訳注:日本語版 https://www.jalc-net.jp/dl/International_code.pdf )とその後の世界保健総会の関連決議の適用範囲となっている製品を母乳育児中の児に与えてはならない。この推奨は「WHOガイダンス:母乳代用品の使用が許容できる医学的理由」 ( https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/69938/WHO_FCH_CAH_09.01_eng.pdf;jsessionid=709AE28402D49263C8DF6D50048A0E58?sequence=1 ) と矛盾しない。

<やるべきこと>
COVID-19感染が疑わしかったり、可能性が高かったり確認されたりした場合であっても、母親と児が一緒にいられるようにするべきであり、特に出産直後の母乳育児を確立する間、肌と肌との触れ合いを実施し、カンガルー・マザー・ケアを行い、夜も昼も母児同室を行う。

<注>母親と児にサービスを提供する施設にいる間、母乳育児の妨げを最小限にするためには、母親が希望するだけ十分に、頻繁に、長く授乳できるようにするという施設での実践を必要とする。
「WHOガイドライン:母親と新生児にサービスを提供する施設の母乳育児の保護、推進、支援」 ( https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/259386/9789241550086-eng.pdf ) を参照のこと。

<やるべきこと>
親や養育者は、児と分離される必要があるかもしれず、児も主養育者と分離される必要があるかもしれないが、適切に訓練された医療従事者や非医療従事者からの精神衛生や心理社会的支援につながるべきである。

<注>産前産後の女性の一般的な精神疾患の有病率の高さと、対象としたプログラムへの受容性を考慮すると、その人たちへの介入はもっと広範囲に実施される必要がある。メンタルヘルスの問題を治療するサービスに加えて、予防するサービスも利用できるようにする。この推奨は「2020緊急事態における精神衛生と心理社会的支援IASC参考団体―COVID-19アウトブレイクの精神衛生と社会心理的側面に対応する短報 version1.1」( https://interagencystandingcommittee.org/system/files/2020-03/MHPSS%20COVID19%20Briefing%20Note%202%20March%202020-English.pdf )と「WHOガイドライン:小児期初期の発達の改良」 ( https://www.who.int/publications-detail/improving-early-childhood-development-who-guideline ) と矛盾しない。



● 米国産婦人科学会 実践的勧告:新型肺炎2019(COVID-19) 2020年3月13日

ACOG:Practice Advisory: Novel Coronavirus 2019 (COVID-19)
https://www.acog.org/Clinical-Guidance-and-Publications/Practice-Advisories/Practice-Advisory-Novel-Coronavirus2019

母乳育児の部分のみを抜粋
CDCが「COVID-19が確認された、もしくは検査中の母親に対する母乳育児の暫定的なガイダンス」を作成した。母乳育児や搾母乳を与えることが例外的に推奨されない場合は稀である。母乳育児を始めるか、もしくは続けるかどうか、また、その方法については、家族や保健医療の提供者と話し合って、母親が決めるべきである。現在のところ、まず懸念されるのは、ウイルスの経母乳感染ではなく、むしろ直接授乳中の飛沫感染の可能性である。COVID-19が確認された母親や症状を呈しているCOVID-19検査中の母親は、児にウイルスを感染させないために、すべての可能な予防措置を講じるようにする。それは、児に触る前には手を洗う、可能ならば授乳中はマスクを着用するなどである。手動および電動の搾乳機で搾乳をする場合、母親は搾乳機やボトルの部品を触る前に手を洗い、使用後は推奨に従い適切に搾乳機を洗浄する。可能であれば、健康な人に搾母乳を与えてもらうことを考慮する。

現在までの限られた症例数の中では、COVID-19に感染した女性の乳汁中にウイルスが見つかったという証拠はない。しかしながら、COVID-19が経母乳感染するかどうか(すなわち、乳汁中に感染性を持ったウイルスが存在するかどうか)は、いまだ不明である。

● 新型コロナウイルス(COVID-19)に対するABMの声明 2020年3月10日

ABM STATEMENT ON CORONAVIRUS 2019 (COVID-19)
ABM: The Academy of Breastfeeding Medicine
https://www.bfmed.org/abm-statement-coronavirus

ご注意ください。
COVID-19感染についての情報は日々更新されています。ABMの勧告は現時点(この声明の発表日)における報告の情報に基づいています。最新のガイダンスはCDCやWHOのような情報源をご参照ください。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/specific-groups/pregnancy-guidance-breastfeeding.html
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019

COVID-19の経母乳感染
COVID-19がどのようにひろがるかについては、不明なことが多い。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/about/transmission.html
人から人への広がりは、インフルエンザや他の呼吸器の病原体が広がるように、主に感染者が咳やくしゃみをした時の呼吸器飛沫によって生じると考えられている。COVID-19 や、こちらもコロナウイルスであるSARSコロナウイルスに感染した女性の限られた報告では、このウイルスは母乳中には検出されていない。しかしながら、COVID-19が経母乳感染するかどうかは不明である。

母乳は多くの疾患に対する防御作用を持つ。母乳育児や搾母乳を与えることが例外的に推奨されない場合は稀である。
https://www.cdc.gov/breastfeeding/breastfeeding-special-circumstances/contraindications-to-breastfeeding.html
CDCは、類似のコロナウイルスであるSARSやMARSについては、感染中の母乳育児について特化したガイダンスを発表していない。COVID-19と同様な状況である、母親がインフルエンザに感染している場合について、CDCは、児へのウイルス感染予防策を取りながらの直接授乳や搾母乳を与えることを勧告している。
https://www.cdc.gov/breastfeeding/breastfeeding-special-circumstances/maternal-or-infant-illnesses/influenza.html
呼吸器ウイルスの経母乳感染の率が低いことを考慮し、WHOはCOVID-19 に感染した母親も母乳育児ができると宣言している。
https://www.who.int/publications-detail/
home-care-for-patients-with-suspected-novel-coronavirus-(ncov)-infection-presenting-
with-mild-symptoms-and-management-of-contacts

COVID-19 と母乳育児に関する現在のCDCのガイダンスはこちらから。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/specific-groups/pregnancy-guidance-breastfeeding.html

自宅で
COVID-19の感染が確認された、もしくは、COVID-19の検査中で症状のある母親は、児にウイルスを感染させないために、すべての可能な予防措置を講じるようにする。それは、児に触る前には手を洗う、可能ならば授乳中はマスクを着用するなどである。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/guidance-prevent-spread.html
手動や電動の搾乳機で搾乳する場合、母親は搾乳機やボトルの部品を触る前に手を洗い、使用後は推奨に従い適切に搾乳機を洗浄する。
https://www.cdc.gov/healthywater/hygiene/healthychildcare/infantfeeding/breastpump.html
可能であれば、健康な人に児の世話をしたり搾母乳を与えてもらったりすることを考慮する。

手指衛生は、アルコール含有60%から90%の手指消毒剤の費用を含み、以下の場合に行う:
感染した母親や感染の可能性のある用具の使用の前後、手袋を含む個人防護具(PPE)の着衣前と脱衣後。手指衛生は20秒以上の石鹸と水での洗浄でもよい。手指が目に見えて汚染された場合、石鹸と水による洗浄を行ってからアルコール含有手指消毒剤を用いる。

COVID-19が確認された場合は、他の家族や友人、隣人から隔離(家庭内隔離)されるべきで、乳児も含むが、授乳は例外である。(訳注:家庭内隔離の一例 https://publications.msss.gouv.qc.ca/msss/fichiers/2019/19-210-08A.pdf) 母親が搾乳をして母乳分泌維持をしている場合、理想的には、感染していない大人が児のニーズにあったケアを行い、搾母乳を児に与えることが望ましい。咳や気道分泌物が劇的に改善するまで少なくとも5-7日間は、母親は上に書かれたような厳重な手洗いとマスクの着用を実施する。家庭内隔離をいつ中止するかの決断には、医療保健専門家や医療施設に相談するのが有用かもしれない。

病院で
母乳育児を行うかどうかの選択権は母親と家族にある。
母親が元気で、ウイルスに暴露されただけであったり、軽い症状で検査中だったりした場合、母乳育児は合理的な選択で、母の気道分泌物が児に暴露するのを軽減するのにマスクやガウンを使用することや厳重な手洗いをすることは比較的容易である。

母親がCOV-19に感染している場合は、もっと心配かもしれないが、直接授乳や児に搾母乳を与えることは、依然として合理的である。母親の病状によるが、児の気道分泌物への暴露を制限するためには、さらに注意深く推奨を守るようにする必要があるかもしれない。

母乳育児中の母親と児の同室/異室に関して、病院には選択肢がいくつかある。
  1. 母子同室(母親と児が同じ部屋にいて、部屋に他の患者がいない)
    母親と児のコットは6フィート(訳注:約1.8メートル)以上離す。児に触る前には手を洗い、児に触ったり直接授乳したりする間はマスクを着用するといったウイルス感染予防策を講じる。理想的には、健康な別の大人が児の世話をするために部屋にいることが望ましい。
  2. 一時的な分離
    母親がCOVID-19 感染で状態が悪く、病院での医学的ケアを必要とする場合に行う。母親が母乳育児を予定している場合や、継続を希望する場合は、乳汁分泌の確立や維持のために搾乳を勧める。可能なら、専用の搾乳器を与える。搾乳前には、母親は手指衛生をおこなう。搾乳ごとに母乳に触れるすべての部品は入念に洗浄し、搾乳器全体をマニュアルに従い適切に消毒する。搾乳は健康な養育者が児に新生児に与える。
母親と家族は母乳育児を続けるために、また、母親のCOVID-19による病気の間の搾母乳の使用方法、母乳分泌維持の方法、後から使うための搾母乳の保存方法などについて、追加のガイダンスや支援を必要とするかもしれない。

● UNFPA(国連人口基金) 新型コロナウイルスと妊娠についての声明 2020年3月5日

UNFPA statement on novel coronavirus (COVID-19) and pregnancy
https://www.unfpa.org/press/unfpa-statement-novel-coronavirus-covid-19-and-pregnancy

母乳育児に関する記述の部分の抜粋
母乳育児中の女性は新生児と分離すべきではない。
ユニセフによると、呼吸器のウイルスが経母乳感染することを示すエビデンスはないからである。
下記の必要な予防措置を実施すれば、母親が母乳育児を続けることは可能である。
症状を呈しているが母乳育児を行えるほど状態のよい母親は、児の側にいるとき(授乳中を含む)はマスクを着用し、児と接触する前後(授乳を含む)は手を洗い、汚染された表面はきれいにし、消毒する。
母親が母乳育児ができないほど病状が重い場合は搾乳が推奨され、搾乳された乳汁は、マスクを着用して清潔なカップやスプーンで児に与えることができる。児と接触する前後(授乳を含む)は手を洗い、汚染された表面はきれいにし、消毒する。

● 日本小児科学会:新型コロナウイルス感染症に関するQ&A 2020年2月28日改定

http://ml.jpeds.or.jp/c/eTmwaakO5drVnfab

Q 母乳はやめておいた方がいいですか?
A: 母親が感染している場合は、接触や咳を介してお子さんが感染するリスクがありますので、直接の授乳は避ける必要があります。母乳自体の安全性については現時点では明らかではありませんが、中国からの報告では、感染した女性6名の母乳を調べたところウイルスは検出されなかったと報告されています。従って、母親が解熱し状態が安定していれば、手洗い等を行った上で搾乳により母乳を与えることは可能と思われます。

● 日本新生児生育医学会 2020年2月26日

新型コロナウイルス感染症に対する出生後早期の新生児への対応について
http://jsnhd.or.jp/pdf/20200226COVID-19.pdf

母乳の取り扱い・直接授乳について
母親が感染症状を呈している場合は、接触や飛沫を介して児が感染するリスクがあるので、現時点においては、直接授乳は避けることが望ましい。ただし、母乳はできるだけ搾乳し、児に与える(注:CDC引用) 。
日本産科婦人科学会からは、以下の推奨が出されている(注:日本産科婦人科学会、日本小児科学会引用)。 「コロナウイルス感染が確定し発熱を認める褥婦においては母体がウイルス血症となっていることが考えられ、授乳は控えるように指導する。解熱後3日までは感染力があると判断し、個室隔離、手洗い、接触のある物を次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)で拭き上げることを徹底する。授乳開始は解熱後4日目を目安とする。(ただし、今後の解明によって上記の日にちは変更されうる)」
しかし、CDCは母乳を搾乳で与えることを推奨し、母親の十分な飛沫・接触感染対策 を行えば、直接授乳も可能としている。新型コロナウイルス感染に関連した母乳の情報は現時点でない。そのため、今後の知見やデータにより改訂する必要がある。
現時点で、いつから直接授乳のための母子接触が可能かの明確な基準はなく設けることはできないが、母親の症状が消失し、感染のリスクが低くなったと判断された時から行うことを勧める。

● ラ・レーチェ・リーグ・インターナショナルのメディア・リリース(米国ノースカロライナ州)2020年2月19日

Continuing to Nurse Your Baby Through Coronavirus (2019-nCoV;COVID-19) and Other Respiratory Infections
https://www.llli.org/coronavirus/
ラ・レーチェ・リーグ国際エリアネットワーク(IAN)のサイトに多言語の訳が載っています。
https://lalecheleague-ian.weebly.com/coronavirus-and-breastfeeding

● CDC 2020年2月19日

COVID-19が確認された、もしくは検査中の母親に対する母乳育児の暫定的なガイダンス
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/specific-groups/pregnancy-guidance-breastfeeding.html
Page last reviewed: February 19, 2020

この暫定的なガイダンスは、COVID-19感染が確認された、もしくはCOVID-19の検査中で、現在授乳中の女性に対するものである。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/clinical-criteria.html
この暫定的なガイダンスは、COVID-19および他のウイルス性呼吸器感染症の伝染に関する現在の知見に基づく。CDCはこの暫定的なガイダンスを、追加情報が入手出来次第、必要に応じて更新する予定である。出産直後の母乳育児に関するガイダンスは以下を参照のこと。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/inpatient-obstetric-healthcare-guidance.html


COVID-19の経母乳感染
COVID-19がどのように感染拡大するかはほとんど知られていない。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/about/transmission.html
ヒトからヒトへの感染は主に飛沫感染で、感染者が咳やくしゃみを行うことで生じ、これはインフルエンザや他の呼吸器の病原体と同様である。COVID-19やもうひとつのコロナウイルス感染である重症急性呼吸器症候群(SARS-CoV)における限られた研究では、このウイルスは母乳中には検出されていない。しかしながら、COVID-19に感染した母親が母乳を通じてウイルスを感染させ得るかどうかは不明である。

他の感染性疾患に対するCDC母乳育児ガイダンス
母乳は多くの疾患に対して予防効果がある。稀にではあるが、母乳育児や搾母乳を与えることが推奨されない場合がある。
https://www.cdc.gov/breastfeeding/breastfeeding-special-circumstances/contraindications-to-breastfeeding.html
CDCはSARS-CoVや中東呼吸器症候群(MERS-CoV)のような類似のウイルスに感染中の母乳育児について特化したガイダンスを行っていない。

出産直後を除いて、CDCは、インフルエンザに感染中の母親に対し、ウイルスを児に感染させないための予防措置を行った上で、母乳育児および搾母乳を乳児に与え続けることを推奨している。
https://www.cdc.gov/breastfeeding/breastfeeding-special-circumstances/maternal-or-infant-illnesses/influenza.html


COVID-19が確認された、もしくは検査中の母親に対する母乳育児のガイダンス
母乳はほとんどの乳児にとって最良の栄養源である。しかしながら、COVID-19に関しては不明なことが多い。母乳育児を始めるか、もしくは続けるかどうか、また、その方法については、家族や保健医療の提供者と話し合って、母親が決めるべきである。COVID-19が確認された母親や症状を呈しているCOVID-19検査中の母親は、児にウイルスを感染させないために、すべての可能な予防措置を講じるべきである。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/guidance-prevent-spread.html
それは、児に触る前には手を洗う、可能ならば授乳中にはマスクをするなどである。手動および電動の搾乳機で搾乳をする場合、母親はポンプやボトルの部品を触る前に手を洗うべきで、使用後は推奨に従い適切にポンプを洗浄すべきである。
https://www.cdc.gov/healthywater/hygiene/healthychildcare/infantfeeding/breastpump.html
可能であれば、健康な人に搾母乳を与えてもらうことを考慮する。

● CDC 2020年2月18日

産科入院施設におけるCOVID-19の感染予防とコントロールに関する暫定的検討事項
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/inpatient-obstetric-healthcare-guidance.html
Page last reviewed: February 18, 2020

以下に述べる感染予防とコントロールに関する考察事項は、COVID-19が確認された、もしくは検査中の妊娠中の患者に対して、入院での産科ケアを提供する保健医療施設のためのものである。入院での産科ケアには、産科トリアージ、分娩、回復、産後ケアが含まれる。
この情報は、感染コントロールについてのCDCの暫定的ガイダンス(より広範囲のもの)を適用するときに、病院や臨床家の助けになるように作成された。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-nCoV/hcp/infection-control.html

<中略>

入院中
<略>
母子接触
COVID-19に感染した新生児に重症合併症のリスクが高いかどうかは不明である。感染性の呼吸器分泌物に接触することによる出生後の感染が懸念される。母親から新生児へのCOVID-19感染リスクを下げるために、COVID-19が確認されているかもしくは検査中の母親に対して、医療施設は一時的な母子分離(例えば母子別室にする)を検討する。これは母親の感染経路別予防策が終了するまでとする。感染経路別予防策は、「COVID-19感染入院患者の配置に関する検討事項」に記載されている。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/disposition-hospitalized-patients.html

一時的な分離に関しては以下を検討する
  • 一時的に母子分離することのリスクと利点を保健医療ケアのチームが母親と話し合う。
  • 母親と児が検査中である間は、児は母親と別の隔離室を使用する。健康な親や養育者を除き、医療施設は面会制限を考慮する。面会者に、PPE(個人用防護具)すなわち、ガウン、手袋、マスク、ゴーグルの適切な着用方法について教える。健康な家族やスタッフがいて、新生児のオムツ交換や沐浴などを行ったり栄養を与えたりする場合は、適切なPPEを用いる。健康な家族の場合、適切なPPEはガウン、手袋、マスク、ゴーグルである。保健医療を提供するスタッフの場合の適切なPPEについては、「感染予防とコントロールの推奨」に概略が述べられている。
    https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-nCoV/hcp/infection-control.html
  • 一時的な母子分離を終了する決定は、臨床医、感染予防とコントロールの専門家、公衆衛生の担当者に相談した上で、ケースバイケースで行う。COVID-19の重症度、疾患兆候や症状、原因ウイルスであるSARS-CoV-2の検査結果を考慮して決定する。一時的な分離を解除する場合の検討事項も、COVID-19感染入院患者の感染経路別予防策の中止の場合のものと同じである。「COVID-19感染入院患者の配置に関する検討事項」を参照のこと。
    https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/disposition-hospitalized-patients.html
  • 新生児が発症中の母親と同室(母子同室)となることが、母の希望や施設の状況で避けられない場合は、COVID-19の原因ウイルスの児への暴露を減じる手段の施行を考慮する。

    ・・物理的にコントロールすることを考慮する。物理的障壁(例えば母と児の間のカーテンなど)、児と発症中の母を6フィート(訳注 約1.8メートル)以上離しておく。

    ・・その部屋で児の世話をするための他の健康な成人がいない場合は、COVID-19が確認されたか検査中の母親がマスクをし、授乳や児との接触の前に手指衛生(1)を行う。マスクは児との接触の間は装着するようにする。これらの実践は母が保健医療施設で感染経路別予防策を受けている間中、続ける。
母乳育児
  • 一時的な分離の間、母乳育児希望の母は、母乳産生の確立と維持のために搾乳することが奨励される。可能であれば、高性能の搾乳器が与えられるべきである。搾乳に先立ち、母親は手指衛生を行う。(1)毎回の搾乳終了ごとに乳汁に触れたすべての部品は徹底的に洗浄し、ポンプ全体は器機の説明書に従い、適切に消毒する。搾母乳は健康な養育者が与える。
  • 母子同室を行っていて、母が直接授乳を希望する場合、母はマスクを着用し、授乳ごとに手指衛生を行うべきである。
退院
  • 退院時点でCOVID-19の原因ウイルスの検査結果を待っている児や検査が陰性の児のために、乳児の世話をする人は児への感染リスクを減らすよう、「自宅や居住する地域でCOVID-19の蔓延を防ぐための暫定的なガイダンス」に従うことも含め、手順を踏むようにする。
    https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/guidance-prevent-spread.html

脚注
(1)手指衛生は、アルコール含量60%から95%の手指消毒剤の使用を含み、以下の場合に行う。すべての患者との接触の前後、潜在的な感染物質との接触の前後、手袋を含む個人防護具(PPE)の着衣前と脱衣後。手指衛生は20秒以上の石鹸と水でも洗浄でもよい。手指が目に見えて汚染された場合、石鹸と水による洗浄を行ってからアルコール含有手指消毒剤を用いる。

● UNCEF Coronavirus disease (COVID-19): What parents should know

日付がないが2月15日にはすでにアップ
https://www.unicef.org/stories/novel-coronavirus-outbreak-what-parents-should-know
https://www.facebook.com/BonyuikujiNoPolitics/posts/1234912933385232

問: コロナウイルスに感染したお母さんが母乳を与えても大丈夫ですか?

答:ウイルスが蔓延している地域やリスクのある地域に住んでいて、発熱、咳、呼吸困難のあるすべてのお母さんは、早く医療機関にかかって、医師からの指示に従いましょう。
母乳育児の利点と、他の呼吸器疾患を起こすウイルスの感染が母乳経由で起こることはほとんどないことから、感染したお母さんは必要な予防策を行いながら、母乳育児を続けることができます。
症状があっても授乳できるくらい元気なお母さんは、子どもの側にいるときは(授乳中を含め)マスクをつけ、子どもに触れる前後(授乳するときも含みます)は手を洗いましょう。そして汚染された表面はきれいにし、除菌しましょう。これはCOVID-19に感染していることが確認された人、および疑いのある人だれでもが、子どもを含む他の人と接触する場合に行うべきことです。
お母さんの具合が悪くて授乳できない場合は、上記の感染予防策を行いながら、搾乳して清潔なカップやスプーンで子どもに与えるようにしましょう。

● Lancet 2020年2月12日

Clinical characteristics and intrauterine vertical transmission potential of COVID-19 infection in nine pregnant women: a retrospective review of medical records
Published Online February 12, 2020
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)30360-3/fulltext

COVID-19肺炎の妊娠女性9例の報告 6例で羊水、臍帯血、初回授乳後の母乳、新生児の咽頭ぬぐい液をチェック すべてウイルス陰性

● 日本産科婦人科学会 妊婦・産褥婦の新型コロナウイルスの感染予防対策について 2020年2月6日

http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20200206_coronavirus.pdf

コロナウイルス感染が確定し発熱を認める褥婦においては母体がウイルス血症となっていることが考えられ、授乳は控えるように指導する。解熱後3日までは感染力があると判断し、個室隔離、手洗い、接触のある物を次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)で拭き上げることを徹底する。授乳開始は解熱後4日目を目安とする。ただし、今後の解明によって上記の日にちは変更されうる。

● WHO暫定ガイドライン 2020年2月6日

Home care for patients with suspected novel coronavirus (2019-nCoV) infection presenting
with mild symptoms and management of contacts:Interim guidance
https://www.who.int/publications-detail/home-care-for-patients-
with-suspected-novel-coronavirus-(ncov)-infection-presenting-with-mild-symptoms-and-management-of-contacts

3ページのPDFがダウンロードできますが、2ページ目の欄外に下記の記載があります。

授乳中の母親については例外を考慮してもいいかもしれない。母乳育児の利点と、他の呼吸器疾患を起こすウイルスの感染が母乳経由で起こることはほとんどないことから、感染した母親は母乳育児を継続することができるだろう。感染した母親が乳児の側にいるときは医療用マスクを着用し、乳児に接触する場合にはその前後で手指衛生を行う。母親は、この文書に書かれている他の衛生手段の適応も必要であろう。