Q2:

私は今妊娠中です。出産のときに新型インフルエンザにかかってしまったら、赤ちゃんへの感染予防のために、出産後は赤ちゃんと離れて過ごす必要があると聞きました。
赤ちゃんには母乳をあげたいのですが、どうしたらいいのでしょうか。

A2:
  現時点では、新型インフルエンザの症状があるお母さんが出産した場合には、出産後のお母さんと赤ちゃんが接触しないようにして、感染を予防する方針をとる施設が多いと考えられます。現在、米国疾病予防管理センター(CDC)は、「新型インフルエンザには母乳が一番奨められるが、新型インフルエンザが強く疑われる症状がみられるお母さんが、未治療または治療開始後間もない時期に出産する場合には、出産後のお母さんを隔離して赤ちゃんと密接な接触を避けた方がよいこと」を推奨しており、これを受けて日本産科婦人科学会や日本小児科学会も同様の方針を支持しているからです。新型インフルエンザは未知のウイルスであり情報が少ないため、現段階では慎重な対応が求められているためと考えられます。
 お母さんと赤ちゃんが離れなければならない場合でも、赤ちゃんを感染から守るために、母乳を搾って赤ちゃんに与えることが大切です。出産直後から赤ちゃんとお母さんが離れなければならない場合には、できるだけ早期から搾乳をはじめると母乳の分泌を促すことができます。お母さんの病状が許す限り、できるだけ早期から、できれば3時間毎ぐらいの間隔で母乳を搾りはじめましょう。出産する施設のスタッフには、赤ちゃんに母乳をあげたいということや、必要な場合には手伝ってもらいたいことなど、ご自分の希望を伝えるようにしましょう。
 お母さんが抗インフルエンザ薬(タミフルやリレンザ)による治療を開始して48時間が経過し、熱が下がり、咳(せき)もあまり出ないぐらいに回復してきたら、赤ちゃんに直接母乳を飲ませることができるようになるでしょう(1,3)。その場合は、4)にあげるような感染予防策をしっかり行いましょう。

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