災害時の母乳育児相談−よく聞かれる質問(FAQ)− 2004年11月 暫定版より
※ FAQにつきましては、転載可。改変はご遠慮ください。
(11) 母乳だけで育てたいと思っていたのですが、混合になってしまいました。 私はもう母乳だけに戻すことはできないのでしょうか? 母乳だけで育てていたのに、災害で母乳が出なくなったように感じて混合栄養になっていることを悲しんでおられるのですね。母乳だけで育てたいという赤ちゃんへのあたたかいお気持ちが伝わってきます。今まで母乳を飲ませ続けてこられたあなたは、ほかのだれにもできない、かけがえのないことを赤ちゃんにされてきましたね。 このようなたいへんな状況であるにもかかわらず、何よりも大切なことはお母さんがずっとされてきた母と子のふれあい(マザリング)そのものです。被災され、難しい状況のときもあるかもしれませんが、リラックスすることが大切です。多くの場合はリラックスして赤ちゃんにどんどん吸わせれば母乳の量が増えていくものです。今から母乳だけに戻す場合は、以下のことをします。
中には非常にまれですが、さまざまな理由で母乳の量が赤ちゃんの必要とする量まで増えないお母さんもいます。原因が何であっても、母乳育児をまったくあきらめて粉ミルクだけにする必要はありません。粉ミルク、あるいは月齢が進んでからは離乳食を与えながら、母乳育児を続けることができます。 体重がなかなか増えないと心配になりますね。でも、あなたの母乳が、あなたの赤ちゃんにとって最高であることに変わりないのです。成長していく赤ちゃんを見守りながら、母乳育児を続けていけば、何ヵ月か先、何年か先にきっと深い満足感とともに誇らしく思う日がくることでしょう。 (同155ページより抜粋) |
■参考資料 ■
■ 災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会について ■ 「災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会」は、母乳育児支援ネットワーク(BSNJapan)、ラ・レーチェ・リーグ(LLL)日本、NPO法人 日本ラクテーション・コンサルタント協会の3つのNGO団体が共同で運営しています。
■ 作成:災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会 ■
ラ・レーチェ・リーグ(LLL)日本
母乳育児支援ネットワーク(BSN Japan) NPO法人 日本ラクテーション・コンサルタント協会 (JALC) |